2012年2月6日月曜日

ベーシックインカムについて考えてみた(2)

前回のエントリで、実現不可能ではないことを確認しましたので、今回は影響を考えてみたいと思います。前回のように数値では示すことができない考え方の問題なので、他サイトでの批判派、支持派の意見を列挙しながら私個人の考えを書いていこうと思います。

たいていのベーシックインカムを扱ってるサイトでは、労働の問題があげられています。反対派さんの主張はこんな感じです。

  1. 働かざるもの食うべからず。
  2. 働かない人が増える。
  3. 3K職場で働き手が見つからなくなる。

これに対して支持派は、

  1. 全員が無理に働かなくても大丈夫なほど生産性は向上している。
  2. この程度の支給額では辞める人は多くない。生活が保証されるので、自分に合った労働を見つけることが出来る。
  3. 労働に見合った賃金になる。

1.の「働かざるもの食うべからず」は、これは、社会通念上は必要な考え方だとは思いますが、政治・政策を考えるときは危ない考え方です。行政が、働く意志が無いから生活保護を打ち切るなんてことはできないし、行政のそういった恣意的行動は危険です。これに対する賛成派サイトの生産性うんぬんはどうかと思いますけど。。w

次に2.3.はどうでしょう。。。はっきり言って、わかりませんw ベーシックインカムにより労働者の働き方は変化するでしょう。、企業側も社員の生活保障する必要が無くなり解雇しやすくもなるでしょう。労使双方から生活というキーワードが抜けたとき、労働市場がどういう変化を起こすかは私にはわかりません。ただ、最初はかなり乱高下するでしょうが、徐々に市場原理が働いて、どこかに収束していくことになると思います。FXでも株でも何か大きな変化があれば市場は乱高下しますが、徐々に落ち着いていくのと同じです。問題はその収束点です。前回のエントリで所得税(税率50%)で賄うことを前提としました。所得税の対象となる総所得が減少すれば税率をあげなければなりません。いや、もしかするとベーシックインカムで必要な金額を総所得が下回ることもあるかもしれません。こうなれば、現在、実現可能なベーシックインカムもできなくなります。こればっかりは、どんな考え方で人々が行動するかが問題となるので、やってみないとわからないって言うのが、正直、私の考えです。

ベーシックインカム、理念は良いがどうなるかはわからない。しかし、欧米ほど個人主義が強くなく、勤労美徳を尊ぶ日本で実現できないなら、他のどの国でも出来ないでしょう。

 

あとがき

文章力の全く無い理系人間が、なぜ、前回、今回とベーシックインカムをテーマに長文のブログを書いたのか。それは、結婚していない単身の叔母(88歳)が自宅でこけて、急性硬膜下血腫で入院生活に入り、私が面倒を見ることになったからです。叔母は基礎年金だけではなく厚生年金も少しばかりあるので、最低生活では無いのにも関わらず介護支援センターからは生活保護の申請を勧められていたみたいです。現実的に単身生活に戻るのは不可能な状態ですが、年金だけで終の住処を探すのは困難です。医療費が嵩むようになれば生活できない。これでは、年金制度そのものの意味が無いしセーフティネットとして機能していない。そう考えてたときに、人口推計のニュースが飛び込んできました。今から50年後には人口が4000万人減って8700万人に。そして、その4割が65歳以上。なにかアクションを起こさなければ娘たちの時代にはとんでもないことになる。既に破綻しているように思える現在の制度を消費税を上げて継ぎ接ぎする意味があるのか?そんな思いで書いてみました。みなさんが、子供、孫世代への責任について考えるきっかけとなれば幸いです。

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