2012年7月31日火曜日

ちょいと気になる判決

昨日、アスペルガー症候群の被告が殺人罪に問われた事件の判決が大阪地裁でありました。
いろんな新聞やインターネットニュースでも、取り上げられてるので、詳細はそちらでどうぞ。

要は、
「障害は認めるが、量刑面での考慮しないよ。社会の受け皿が整ってないから、反省なしの状態では再犯するかもしれない。社会秩序を維持するために有期刑の最長にしました。」
てな感じでした(判決文を読んだわけではなく、報道を読んだ自分なりの解釈です)。

さて、私が気になったところは、社会の受け皿云々のところです。
社会に受け皿がないのは、被告個人(性格等)の問題なんでしょうか?それとも、アスペルガー症候群の問題なんでしょうか?
前者なら、受皿なんて表現はせずに犯行が残虐だとか別の表現になったような気がします。やはり、アスペルガー症候群のことなんでしょう。
とすると、アスペルガー症候群に社会的な受け皿がないのが、被告の責めに帰することなんでしょうか?
被告の責めとは言い切れないことについては、考慮しないか軽くする方向になるのが、普通なんだと思ってました。

鑑定で責任能力があるとされてますので、裁判所の判断で求刑よりも重くなることは当然あることだと思います。しかし、その理由が、アスペルガー症候群には社会の受け皿がないとか再犯の可能性があるとか、被告の罪ではなくアスペルガー症候群そのものを裁いてませんか?

産經新聞に載っていた筑波大の名誉教授は、刑罰を決める際の重要な点は社会秩序の維持であるとして、この判決を評価しています。重要な点であることに異議はありません。しかし、私が気になるのは(曲解かも知れませんが)、この判決が、被告個人の問題ではなくアスペルガー症候群は少しでも長く社会から隔離することが社会秩序の維持のためなんだというような判決になってないかということなんです。
被告の罪ではなく病気そのものを罪にするのは、許されない考えでしょう。
病気そのものが科学的根拠なしに隔離の対象になる考え方は、ハンセン病の問題を思い出します。

判決文の全文を見る機会が出来れば再検証して見たいと思います。



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