2012年1月13日金曜日

メディアによるアンケートのお話

時事通信社のアンケートで、内閣支持率が28.4%で危険水域の3割を切ったそうです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012011300626

 

さて、この調査結果、果たして3割を切ったと断言できるんでしょうか???

答えは否です。

 

統計学をかじったことのある方は、当然だと思われると思いますが、調査結果には誤差があります。

この調査、調査対象が2000人で有効回答率が65.4%だったとあります。

てことは、28.4%の支持率ってことは、95%の信頼区間でおよそ±2.4%程度の誤差があるので、3割を絶対に切ったってのは、断言できないことになります。(計算方法については、統計学の教科書か色んなサイトに出てると思うので調べてみて下さい)

 

でも、この計算は、素人(かなりの確率で意中のサイコロの目を出せるイカサマ師ではない)がサイコロを振るように、調査そのものが完璧に中立公正であることが前提です。

聞き手(メディア)の誘導(もし在るのなら問題ですが)、選択肢の種類(数)、調査日時など、様々な事がこの誤差を広げる方向に働きます。

聞き手も回答者も人間なら、完璧な調査は不可能と言って過言ではないでしょう。

 

3割程度の人が支持してる(3割程度の人しか支持してない)。。これくらいにこのニュースを読むのが妥当なとこじゃないでしょうか?

 

同じ記事の中で、政党支持率がありましたが、民主党が11.6%、自民党が13.3%だったそうです。

11.6%でおよそ±1.7%、13.3%でおよそ±1.8%ですので、

明確な差は出なかったってとこですかねw

 

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