2012年8月22日水曜日

保守こそ論理が必要

現在、日本の主権が脅かされる事態が立て続けに起こり、連日報道を賑わせています。
私、サジタリウスが右翼(保守思想)であることは、このブログを読んでおられる方々は充分承知だと思います。
ただ、私は不法に対して不法、非礼に対して非礼で対応するような似非(エセ)保守ではありません。石原都知事は、不法行為で逮捕されても構わないから尖閣諸島に行くと仰ってますので、私にとっては似非保守と同様です。
日本では領土問題などの時、あまり左翼の方のお話を聞く機会がありませんが、こういう似非保守がのさばるような時こそ、国家を思う真の左翼(革新)の方々にこの似非保守を論破してもらいたいものです。

ところで、左翼(革新)と右翼(保守)ってなんなんでしょう??

左翼とは、平和、平等、格差是正などだれもが実現したら良いなと思う普遍的な観念を、歴史・伝統・文化・慣習・慣例などに捉われず、目標を実現させるために社会を変革する考え方です。積極的な政府による社会への干渉が多くなります。変革を求めるところから、日本語では革新と呼ばれます。

一方右翼は、歴史・伝統・文化・慣習・慣例に先人たちが習得した智慧が詰まっているから、それを守り、そこから学習して未来に繋げていこうとしていく考え方です。社会は時代と共に成長してきた歴史があり、政府の干渉なくても社会は成長していく。そのため、政府の干渉は必要最小限になります。守るということで保守と呼ばれます。

どちらも、必要な考え方とは思いませんか??

現に欧州なんかでは、左翼の一つである社会民主主義政党が政権を担っています。英国や北欧のように立憲君主制を採る国でも社会民主主義政党が政権を担っています。そこには理想と現実を結びつけるための論理的思考があり、その説明を国民が納得するからこそ、政権を取れているのでしょう。

では、なぜ日本では左翼(特に社民党)が国会で勢力を持てないのか?
それは、現実や国益を無視し、平和とか平等とか誰もが実現したい普遍的な価値観を自分たちだけの目標にしてしまっているからだと私は考えています。それでも、「反戦・平等」という誰も対抗できない普遍的概念を唱えていれば左翼としては成り立ちます。戦争なんてないに越したことはない、人間が平等であることに越したことはない、普遍的な価値観なため、そこにロジック(論理的思考)など必要ありません。ロジックなしに「戦争反対、等と格差是正を」と叫んでいればいいだけです。反論されると「では、あなたは、子供が戦争に巻き込まれても良いと思っているんですか?」ってよく答えてますよね?ロジックが必要ないので、そう答えれば日本的左翼は良いんです。もし、どうしてもロジックが必要な問題が起きたとき静観(無視)してれば良いのです。こんなことで、勢力を拡大できると思っている日本の左翼はお粗末です。

左翼とちがい、伝統・文化などに軸を置く右翼はロジックを無視できません。なぜなら、保守すべき事は普遍ではないのです。伝統・文化などは時間と共に変化します。昔から変わらず続いているものもあれば、大きく変わりながらも続いてるもの、全く消えてしまったもの、様々です。このように普遍でないものを守る時には、どうしても他人を納得させる正しいロジックが必要なんです。

先日、アメリカの議員が「ある医師が、人間には防御する機能があり、真の
レイプではこの防御反応によって妊娠しないと言っていた。だから、性犯罪被害者であっても、人工中絶はダメだ。」と言って物議を醸しています。ある医師というのも人工中絶に反対する方のようです。大多数の民衆を納得させるためではなく、完全に人工中絶に反対する宗教保守の仲間内にだけ通用するロジックになっています。自分たちの価値観が普遍的な価値観だと勘違いしてしまっている似非右翼によくあるタイプです。右翼が主張するのは普遍的なものではないということを忘れてはいけません。
日本の似非右翼も同じようなことになっていませんか?国家主権は普遍的だとしても、領土は普遍的なものではありません。パフォーマンスなどだけで解決できるものではないのです。必要なのは相手を貶める事ではなく、第三者(国際社会)が納得するロジックを組み立てることと、それを主張し続けることなんです。

まとめ
右翼が主張するのは、普遍的な価値観ではない。普遍的な価値観ではない事を皆に納得させる必要があるからこそ、右翼にはロジックが必要。左翼(特に日本の)は普遍的な価値観を求めるために、ロジックを必ずしも必要とはしていない。右翼にこそ、第三者に納得してもらえる正しいロジックを組み立てるための冷静さが求められる。

長文すぎますねf^_^;)
失礼しましたm(_ _)m

それにしても、日本の左翼も似非保守も何がしたいのか?右翼的感情的な応酬と左翼的だんまりが、何の解決にも繋がらない事にいつ気が付くのか?


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